SAPコンサルタントとは?

SAPコンサルタントとは、ドイツのSAP社が開発したERPパッケージを使って、企業が抱える問題や課題をどのように解決できるのかを提案するコンサルタントを指します。

SAP製品は、世界中の企業が導入しており、データの一元管理や業務効率化の効果が高いことで定評があります。中でもERPはSAP製品のコアな部分であり、人、カネ、モノという3つの経営資源をいかに最適化するかという提案をします。グローバルに事業展開している企業の90%近くは、このSAPのERPパッケージを使っているという統計もあるほどです。

このSAPの導入に当たっては、規模が大きなプロジェクトとなることが多いものです。SAPコンサルタントは、このプロジェクトの中心的な存在となり、企業のSAP導入支援からツールの要件定義、また研修会を開催してツールの使い方を支援したり、稼働後の運用や保守についても適切なアドバイスを行うことを職務としています。

プロジェクトの内容ごとにSAPコンサルタントに求められる職務は異なるほか、カスタマイズ性も必要となります。SAPコンサルタントは、こうしたカスタマイズ性についても高い専門知識とノウハウで、クライアント企業のニーズに対応します。

SAPコンサルタントは、SEのようにシステム開発についても高いスキルや専門性を持っていることが多く、SEと職務が同じだと考えられることは少なくありません。しかしSAPコンサルタントは、開発業務ではなくコンサル業務を中心にするという点で、明確な違いがあります。